「映像」と「動画」の違いとは?

みなさんは「映像」と「動画」の違いがわかるでしょうか?

以前Twitterでこんなことをツイートしました。

すると、いろんなリプが返って来ました。

それが興味深い意見が多くて!

すごい面白い視点に触れられ、結果、なんとボクはこの2つの違いの真理に辿り着くことができた。

これはぜひみんなにも知ってもらいたい!ということで解説していく!

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●プロローグ

まず、この動画のサムネイルの表を見て欲しい。(時間がある方は、再生すると詳しい解説が聞けます)

みなさんもこの表を見て、ある程度は納得でしょうか?

ボクは少し前にこの動画を見て、「あーまあ確かにそんな感じだな」と思った。

でもボクはなんか、完全には腑に落ちなくて、モヤモヤという気持ちが少し残ってたのは事実。

それが今回、みなさんのリプによって、ボクはこれとは異なる視点で本来の「違い」に気づいていくことになります。

では、その軌跡をたどっていくとしよう!

——

●レンズの有無?

「レンズを通して」というのが、興味深いですよね。レンズの有無ですか!なるほどー!

●「映像」には、写真が含まれる

ボクはここで重要なことを教えてもらう。

映像には写真が含まれる…だと?

まず、ここで1段目の衝撃が来た。

ボクはかれこれもう13年くらい映像制作をやってるが、そんなことは一切知らなかった…。

またYukikakeさんは、こういう理由で、「動画クリエイター」ではなく「映像クリエイター」と名乗っているそうで。

いやー、深いなぁと。

で、実は一つ前のリプの辞書内容にも、それがきちんと書かれていた!

【映像】
映画・テレビ・写真などの画像のように、レンズを通して映し出された像。

大辞林

やはり、レンズを通すものが「映像」なのか…?では顕微鏡も?

●どっちでもいい?

こういう意見も。これも確かに。まあ実務的にはどっちでもいいんですよねw ただこういうのに、不思議と人間は興味を持っちゃうんですよね。

そして、もっとも驚いたのは、このリプでした。

●「画」か「像」か

意味、わかりました?

プログレッシブ?インターレース?

映像業界以外の人も読んでると思うので、簡単に説明すると、それらはTVやモニターなどの表現方式の違いで、

プログレッシブとインターレースの違い

プログレッシブ・・・静止したときに、1枚の画になっている。フィルムの1コマのような感じ。映画やYoutubeなど。

インターレース・・・静止したときに、1枚の画になっていない。→2種類の走査線で1枚の画になる仕組み。TVなど。

イラストで説明すると、こうなる。

なぜこんなことをTVがしているかというと、少ないデータ量で滑らかに見せるためと、思ってもらって良い。(詳しく知りたい人はこのサイトがわかりやすい!)

映画やYoutubeはプログレッシブ(画)、TVはインターレース(像)で表現されている。

まず、この視点を持ってください。

そして、このリプをくれた、ふさひささんはこう続けた。

これを見て、ボクは雷に打たれたような衝撃を受けた。

そうだったのか…!!!!

まだピンと来てない人もいるかもしれないので、ボクの言葉で歴史を交えて簡単に解説する。

「映像」という言葉が生まれた理由

これらの起源は「映画」

1890年代
フランスのリュミエール兄弟が映画を発明

1枚1枚の写真を連続して見せることによって、動いて見えた
なので当時、映画は「活動写真」とも呼ばれた
動く写真、だから「動画」

その後、TVが発明される

でもTVはインターレース方式なので
1コマは1枚の画になっていない

「画」が「動」いているわけではないので
これは「動画」ではない

だから、別の表現が必要

TVはインターレースだけど
人の目にはちゃんと「像」として見える

それで、「像」を「映す」ものという
「映像」という言葉が生まれた

いかがでしょう?

ボクはこれが本来の「映像」と「動画」の違いだと思う。

つまり…

「動画」は、映画の誕生によって生まれた。
「映像」は、TVの誕生によって生まれた。

と言っていいと思う。

確証はないが、「映画」=「活動写真」という言葉が「動画」という言葉になったんだと思う。

というのもWikipediaの映画史にはこう書かれている。(ちなみに映画の元となる機構はエジソンが発明した)

エジソンが開発したのは箱を覗き込むと、
その中に動画をみることができるというもの。

リュミエール兄弟が開発したのは、その仕組みを箱から、
スクリーンへと投射するものへと改良し、
一度により多くの人が動画を観賞することが
できるようにしたもの。

現在の映画の形態を考慮すると、
リュミエール兄弟の最初の映画の公開をもって
映画の起源とする方が有力な説となる。

出典:Wikipedia「映画史」

これを読んでも、「動画」という表現の方がしっくりくる。

この「動画」の部分を「映像」に差し替えると、ちょっと違和感がありますよね。

これが「映像」と「動画」の本当の違い。

とボクは思う。

こうやって言葉や歴史に深く踏み込んでみると、

「動画」って有機質で温かみのあるアナログなイメージがするのに対して、「映像」は無機質で冷たくてデジタルなイメージがする…。(個人的に)

ちなみに!

2018年現在、プログレッシブ(≒画、動画)の方が主流になってきていて、ボク自身もインターレース(≒像、映像)はほとんど使わなくなった。

時代の流れ的には下記のようになる。

「映画(プログレッシブ≒動画)」
   ↓ ↓ ↓
「TV(インターレース≒TV)」
   ↓ ↓ ↓
「Youtube(プログレッシブ≒動画)」

この図式からも、これからは「映像」ではなく、今後「動画」という表現が多くなっていくのは必然と思える。

まとめ!

「動画」と「映像」の違い

●動画
映画の誕生によって生まれた
「画」が動いて表現されるもの

●映像
TVの誕生によって生まれた
映し出される「像」そのもの

あくまで、橘式の解釈ですが、なんとなくわかってもらえたんじゃないかと思います。

もちろん、現代は現代の意味合いに合わせていった方がいいです。言葉って結局、時代と共に変わるし、生き物みたいなものです。

というか、仕事をする上ではどっちでも良かったりする。

でも本来の意味を知ると、ちょっとは見方が変わりそうですよね!

ボク自身、映像作家と名乗ってるけど、「動画」って言うことが増えてきました。これは抗えない時代の流れ。

結局思うのが、意味合いは、そのときの世の中が決めるんだなと。冒頭の動画の中でも述べられていますが、常識は変化していくものなんですよね。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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