台湾人気YouTuber 黃氏兄弟の新曲「專家模式(日本語訳:エキスパートモード)」のMVです。本案件では、共同脚本、演出、編集、VFXを担当しています。

ポスプロにはものすごく時間がかかりましたが、本作のモチーフである「ゲーム」という要素と、僕自身が今一番熱意のある「CG/VFX」がうまく掛け合わった企画をすることができました。

企画段階ではストーリーものではなく、もっとお手軽なものをやろうとしていましたが、兄弟たちの伝えたい想いを表現化するために今の形に次第に落ち着いていきました。

企画会議はブレストしていくうちに伝えたいメッセージがブレたりすることもありますが、その対策として「メッセージを一文で表現」してもらい、ストーリーがそれを伝えるための形になっているか都度確認しながら進めていきました。(個人的にかなり有効な企画のテクニック)

脚本は7回ほど書き直しました。僕の場合、日本語で書いたあとに、中国語に翻訳してもらっています。ただ翻訳を挟む以上、自分の描く微妙なニュアンスは100%伝わるわけでないので、別途絵コンテも毎回書いてます。

Boordsを利用して作成した実際の絵コンテ

絵コンテは映像制作において最強のコミュニケーションツールだと思います。特に海外でやる場合は、言葉のデメリットがあるため、ビジュアルで伝えるスキルというのはとても大事になってきます。僕はBoordsという絵コンテ作成サービスを利用しているのですが、コマの入れ替えが簡単で事前のショット検討にすごく役に立っています。もちろんスタッフへの共有なども楽。

カメラはBMPCC6kと4K。収録はBRAWを初めて使ってみました。RAWの性質を持ちつつ、ProResのように軽いので本当に素晴らしいコーデックです。データ量もProResHQと同じくらいでRAWにしては軽い。とはいえ、6K撮影ですので、撮影素材は3日間で1TB以上になりましたが。。

カメラマンは「相似音的歌(似てる音の歌)」のときと同じく、Alive Liu氏に依頼。

ポスプロに関しては、編集はPremiere Pro、カラーグレーディングはDaVinci Resolve、合成はAfter Effects、CG制作はBlenderと、4つのソフトを行き来しながら進めていきました。今作では自分の技術が足りないところを学びながら進めていったため時間がかかりましたが、おかげでものすごく技術が向上したと感じます。作業量が膨大で大変な面も正直ありましたが、新しいものを学ぶというのはとても楽しいことですね。今回得たものをまた次回作に活かしていきます。

今作の公開もYouTubeのプレミア公開にて行いました。要はリアルタイム視聴です。設定した時間になると動画が公開され、生放送を見るかの様にファンと人たちは一緒に視聴を楽しみます。

僕は毎度これを一緒に見てるのですが、兄弟の人気ぶりとファンの熱狂を肌で感じ、YouTubeという新しいメディアの可能性を感じています。